こんにちは。
Cafe ginger⌘ginger 店主の紗衣(さい)です。
「これ、お母さんが作ってくれたバッグなんだ〜」
小学生の頃の私にとって、ちょっとした自慢のセリフでした。
母はハンドメイドが得意な人で、小学校高学年くらいまでの私に、よく手作りのバッグや巾着を作ってくれていたのを覚えています。
そんな母は、私が20歳になる前に他界しました。
気がつけば使わなくなっていた、幼い頃の手提げカバン。
母の手作りだと思うと捨てることなどできず、ずっと手元に残してありました。
母を亡くしてからの私は、そのカバンに何度も救われたように思います。
「私も、あんなふうに作れるようになりたい」
ハンドメイドを始めたのは、「自分も、あのとき母にしてもらったように、誰かの心をあたためられるようになりたい」と思ったから。
早くに母を亡くした悲しみの中で、母が遺してくれた“手作り”のぬくもりは、何度も私の心を照らしてくれました。
今、私は一児の母になり、「母が子どもを想う気持ち」を、昔よりもずっと実感するようになりました。
母にはもう会えないけれど、そのあたたかさを、私も“かたち”にして、今度は誰かに手渡せたら──
そんな想いをこめて、ひとつひとつ作品を作っています。
作るたびに育つ、“私なりの母性”
制作の時間は、自分自身と向き合う時間でもあります。
「この布、優しい色だな」
「これを持つ子が、少しでも安心してくれたらいいな」
そんなふうに思いながら選び、縫い、仕上げていきます。
私の中で、母性のようなものが少しずつ育っていくのを感じながら──
「お母さんがいない子にも、手作りのぬくもりを」
私のように母を早くに亡くした子どもたちや、
病気などでお母さんが手作りをしてあげたくてもできないご家庭の子たちにも、
「誰かがあなたのことを想って、心を込めて作ったんだよ」と伝えられるような、そんなものづくりをしていきたい。
ぬくもりって、きっと伝わる
直接顔を知らない誰かでも、
言葉を交わしたことがなくても、
心をこめて作ったものには、やさしさが宿る──私はそう信じています。
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📍次回予告
▶️「“母の代わり”にはなれないけど、母のように寄り添えるものを」
── ハンドメイドにこめる、私なりのエール
今日も読んでくださって、ありがとうございました。
作品づくりを通して、誰かの心をそっとあたためられますように。
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